医療経営情報
医療経営情報
文書作成日:2024/11/30
医療機関における年末賞与の支給状況

今年も年末賞与の支給時期を迎えます。ここでは賞与支給の参考資料として、厚生労働省の調査結果(※)から、病院と一般診療所における直近5年間(2019〜2023年)の年末賞与支給労働者1人平均支給額(以下、1人平均支給額)などを、事業所規模別にご紹介します。

1
病院は増加に転じる

 上記調査結果から、事業所規模5〜29人と30〜99人の病院における年末賞与の支給状況をまとめると、表1のとおりです。

 病院の2023年の結果をみると、1人平均支給額では5〜29人が26.3万円で、2019年の2倍以上の額になりました。きまって支給する給与に対する支給割合も1ヶ月を超えましたが、支給労働者数割合と支給事業所数割合は40%台にとどまりました。

 30〜99人では、減少が続いていた1人平均支給額が増加に転じました。ただし、きまって支給する給与に対する支給割合は、直近5年間では最も低くなりました。

2
一般診療所は2年連続で増加

 次に、事業所規模5〜29人と30〜99人の一般診療所における年末賞与の支給状況をまとめると、表2のとおりです。

 2023年の結果をみると、1人平均支給額は5〜29人が22.8万円、30〜99人が21.7万円で、どちらも2022年に続いての増加です。特に5〜29人は直近5年間では最も高い額になりました。きまって支給する給与に対する支給割合は、5〜29人が3年連続で1ヶ月を超えています。支給労働者数割合と支給事業所数割合は、5〜29人が2022年から増加し、80%台になりました。30〜99人は2022年より増加したものの、60%台が続いています。

 今年の年末賞与はどのような結果になるでしょうか。

(※)厚生労働省「毎月勤労統計調査
 日本標準産業分類に基づく16大産業に属する事業所で常用労働者を雇用するもののうち、常時5人以上を雇用する事業所を対象にした調査です。きまって支給する給与に対する支給割合とは、賞与を支給した事業所ごとに算出した「きまって支給する給与」に対する「賞与」の割合(支給月数)の1事業所当たりの平均です。支給労働者数割合は、常用労働者総数に対する賞与を支給した事業所の全常用労働者数(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者も含む)の割合です。支給事業所数割合とは、事業所総数に対する賞与を支給した事業所数の割合です。

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
 本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。


       
      
 さめじま社会保険労務士事務    
 
医療労務コンサルタント≫
 〒231-0032
 横浜市中区不老町1-2-1
    中央第6関内ビル302
 TEL:045-228-7106
 FAX:050-5833-4408





  
  
  
   

  lcgrogo